2008年08月23日

新しいブログに移行しました

長年、自社サイトで続けてきたブログですが、このたび、サイバーエージェントさんより「著名人ブログ」にご招待いただき、アメーバブログに移る事になりました。

今後は、以下のサイトでブログを更新していきます。

⇒ http://ameblo.jp/fushicho777

それに伴い、このブログは残しますが、コメント・トラックバックの管理者が不在となったため、仮にコメントを書き込んでいただいても、反映されませんのでご了承ください。

また、従来どおり、新刊情報、キャンペーン情報、マスコミ情報、仕事依頼、プロフィールなどは、公式サイト

『大村あつし ボクは不死鳥』

にて告知してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

2008年8月吉日
大村あつし

2008年08月15日

しらけました

昨夜から、お盆で帰省中です。

お墓参りを済ませ、まだまだ元気な祖母の家に遊びに行ったら、テレビがついていました。

卓球の福原愛ちゃんが出ていて嬉しかったです。

ボクは、愛ちゃんのストイックさが大好きなんです。

実は、隠れファンです。

かと言って、祖母の話し相手もしなければならないので、途中から見たのですが、ながら見でした。

あまりテレビには集中していなかったのですが

「強豪、中国が相手か。頑張れ!ニッポン」

と思いつつ、チラチラ、ブラウン管に視線を投げていたのですが・・・

しばらく見ていて、相手がオーストリアとわかりました・・・

って、出場選手はみんな中国人じゃないですか!

なんだ、これ?

バンバン、オーストリア国籍与えて、中国人を帰化させてるわけ?

サッカーのワールドカップの時のアメリカの得意技ですが、オリンピックでもこれですか・・・

ぶっちゃけ、しらけました

でも、愛ちゃんと日本を応援する気持ちに変わりはありません!


⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年08月13日

Where the Hell is Matt?

騙されたと思って、以下の動画をご覧いただきたい。

「Where the Hell is Matt?」


感動したという方は、ぜひ、下の動画もどうぞ(*^^*)

Where the Hell is Matt? (2008)


ご覧のとおり、「Matt」なる男がただ踊っている。
本当にただそれだけの映像だ。

だけど、ボクは感動した。

同じように感動する人もいるだろう。

ボクたちは、行動のすべてに「意義」を求められている。
押し寄せる仕事。
時間に管理される毎日。

この映像は、そうした現代人に対する、「もっと馬鹿やって楽しもうぜ!」というエールに他ならない。

だからこそ、感動するのだろう。

ちなみに、

Where the Hell is Matt?

は、「マットのやつ、一体、どこにいるんだ!?」とでも訳せばいいだろうか。

疑問詞とbe動詞の間に「the Hell」を入れるのは、親しみやあきれ、時に怒りを表現する手段としてもの凄くよく使う(映画を観てるとガンガン出て来る)

What the hell are you doing here?
「お前、一体、ここでなにをしてるんだ!?」

みたいなかんじ。

覚えておいて損はないフレーズです。

大好きな動画のご紹介でした(*^^*)


⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年08月11日

ルビ落ち校正

今回、初めて、「ルビ落ち校正」を体験しました。

といっても、みなさん、意味がわからないと思いますが、漢字にふる「ふりがな」のことを「ルビ」と呼びます。

そして、ここは書き手によって違うと思いますが、Wordの機能を使って自分でルビをふっても、Word文書は一旦、素のテキストに変換され、MacのDTPソフトで組版処理が行われます。

だから、ボクの場合は、難しい字だなと思ったら

「唇の辺(ほとり)」

のように()でよみをくくって、編集者にその旨伝えます。

ただ、ゆくゆくは、DTPソフトで組む作業が発生する字であることは間違いありません。

いわゆる、なにもしなくていい「流し込み」とは違うのです。

そこで、ルビの振られた漢字を一旦、取り除いて(僕の場合は後ろに()が付いた漢字)、それを流し込むと、「ルビなしゲラ」が出来上がります。

そして、そのあと、編集者が、ルビ付きで漢字を復活するように指示を出して、それで初校ゲラとなるのですが、さまざまな事情とミスコミで、「ルビなしゲラ」がボクの元に来てしまいました。

そうとは知らず、ゲラチェックをしていたのですが、とにかく、所々、漢字が飛んでいて、読みにくい事この上ありません。

そして、途中で、「これは、ルビ付きの漢字はみんな飛んでいるのではないか」と気付き、元原稿と比較したら、案の定、そのとおりでした。

これでは、無意味な校正を一度、余計にやらされると思ったときには3分の1以上、校正が終わっており、それでも、担当者に「どうしたらいいですか?」と聞いたのですが、

「ルビなし校正」でお願いします

とのお返事。

専門用語として聞いたことはありましたが、まさか、自分が「ルビなし校正」を体験する事になるとは(^_^;)

通常、校正は3回が目処で、2回で終わることもあれば、「念校」といって4回することもありますが、今回の校正は、そもそも最初から未完成なわけですから「ゼロ校」です。

これで、もし4校までするよなことになったら、人生初の、ゲラの5回チェックを体験する事になります。

この精神的な疲労度は、本の執筆の経験のある方ならお分かりだと思いますが、人間の持ちうる集中力と継続力の限界を超えたものになるでしょう。

まぁ、何事も経験です。

まだまだ、ゲラチェック、頑張りますよ!


⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年08月07日

Googleマップの凄まじさ

みなさまお馴染み、Googleマップに凄まじい新機能が搭載されました。

その名も「ストリートビュー」

これは、初めてExcelを見た十数年前以来の衝撃です。

なんという性能なのか・・・

この機能を使うと、地図上の道路を移動しながら、360度全方位(真上から真下までを含む)を眺めることができます。

対応地域はよくわかりませんが、都心部は網羅されているようです。

GoogleマップをWebに表示させたら、画面上の「ストリートビュー」というボタンをクリックします。
すると、地図がある程度拡大されていると人形のアイコンが現れるので、このアイコンをクリックします。

そこには、驚愕の光景。
その場所の写真が現れます。

画像は全方位なので、写真をスクロールしながら閲覧できるのですが、問題はプライバシーです。

ちなみに、ボクは自分の住所を入れてみましたが、ボクのマンションの前の公園でタバコを吸いながらサボっているサラリーマンが思いっきり映っています。

今後、プライバシー侵害の声があがるのは間違いのないところでしょう。

ただ、近未来には、こうして24時間体制で監視される時代が来るのかな、とも思ったりします。

もちろん、そんなのごめんですが、治安が悪化すれば、やむを得ないのかもしれません。

だって、ほんの10年前に、携帯電話で写真を撮って、音楽聴いて、未成年が有害図書まで読んでしまう時代を誰が予測できたでしょう。

真面目な話

10年後には、ボクたちの生活は一部始終監視され、Googleマップのストリートビューのように、それをコントロールセンターで誰かが見ている

そんな時代になっていても、なんの不思議もありません


⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年08月05日

「ALWAYS―続・3丁目の夕日」を見ました

「ALWAYS―続・3丁目の夕日」を見ました。

泣きました。

ボロボロ泣きました。

3回、泣きました。

やはり、このシリーズは傑作です!

「ALWAYS」というと、昭和30年代を完全再現したセット、CG、VFXが話題です。

また、堤真一さんはじめ、一流の役者の演技も見所ですが、ボクは、古沢良太さんの脚本がこの作品を傑作にしていると思っています。

元々、映画は、「脚本7割、演出2割、演技1割」と言われます。

要するに、本がよくなければ、どんな名匠がメガホンを取ろうとも、どんな一流の役者が演じようとも、それは駄作になってしまうのです。

正直、物書きのはしくれとして、古沢さんの才能に嫉妬します。

3年後くらいには、自分もあのような素晴らしい作品が書けるようになるように、これからも日々、勉強ですね

「ALWAYS―続・3丁目の夕日」

傑作です!

もちろん、前作も大傑作です!

見て損はありません!


⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年08月01日

「HEROES」を見終わりました

3ヶ月ほどかけて、やっと「HEROES」を見終わりました。

正直、Disc7くらいからペースが落ち、「だけど、ここまで見たんだから」と最後の気力を振り絞って見たのですが、エンディングに唖然\(◎o◎)/

「第一章、終わり」

ってどういうことですか???

これが、俗に言う、「シーズン1」ってやつですか(T_T)

シーズン2は見る気はありません。

時間つぶしにはいいかもしれませんが、これだったら、映画を見まくるか本でも読みます。

1本の映画、1冊の本で人生が変わることもあるんですから(*^^*)


⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年07月10日

井上和香さんとの3メートル(最終回)

ぜひ、(1)からお読みくださいm(_ _)m

⇒ http://fushicho.com/blog/2008/07/post_504.html

また、あらかじめ、毎日新聞の和香さんとボクの対談をお読みくださいm(_ _)m

⇒ 大村あつし:「エブリ リトル シング」舞台化 井上和香さん主演に「夢見心地」

そして、下の写真を覚えておいてくださいm(_ _)m
2004年12月27日の撮影です。


101_0166.JPG


さて、年も明けて2005年。

いよいよ、前の年に集めた名刺を頼りに本格的な原稿の売り込みを開始したわけですが、「1年もあれば、どこかが出版してくれるだろう」という楽観的な期待は裏切られ、実際に『エブリ リトル シング』が出版されたのは、2007年の5月。

当初決めていた、「売り込み期間は3年」というそのタイムリミットの2007年6月まで、あと2ヶ月弱という時期でした。

この2005、2006年については、多くを語るつもりはありません。

ただ、2006年8月3日のブログを紐解くと、ボクはこんな事を書いています。

---------------------------------------------
4月からいろいろと頑張っているのですが、すでに4ヶ月が経過するのに、なかなか事態が進展しません。

今のボクは、さながら灼熱のアスファルトに投げ出されたミミズですね。
心の栄養がどんどん蒸発して、干からびていくのがわかります。

<中略>

何十回、これを繰り返せばいいのか・・・

そろそろ恵みの雨が欲しいです。

でなければ・・・

本当に干からびてしまう・・・
---------------------------------------------

「10億やるから、あの2年をもう一度過ごせ」と言われても、迷うことなく拒否します。

さて、この連載を通じてボクが訴えたかったことは・・・

「人生に無駄な経験はない」ということです。

2004年の2月に創業会社を失った末のうつ病との闘い。
苦しかったです。
でも、この苦しさがあったから、より苦しい2005年、2006年を乗り切れたともいえます。

また、ボクは、「願えば叶う」とか「想いは具現化する」とか「すべては必然」なんていうつもりはありません。
実際、ボクは、和香さんに主演を演じていただく事をイメージしながら売り込みをしていたわけではありません。
また、ボクの作品が舞台化され、その主演が和香さんになったのは、正直、「偶然」だと思っています。

しかし、「小説で生活ができる」、そんな夢のようなことが現実になる。
これは「信念」として持っていました。
たとえ「執着」や「願望」は叶わなくても、「信念」は叶います。
少なくとも、ボクはそう信じています。

また、「人生に無駄な経験はない」に戻りますが、デビュー作が出るまでに、それはそれは、何度も改稿を繰り返しました。
『エブリ リトル シング』の出版OKをいただいた原稿は、第20稿くらいだと思います。
ちなみに、最初のタイトルは『かけらを見つけた夏休み』でしたが、編集長に却下されました。

でも、売り込みで落されてくさって終わるか、どうしたら出版してもらえるのか。
結局はこの二者択一なわけですが、ボクは、来る日も来る日も、後者のことを考え続け、そして、そのときの気持ちや学びを小説に取り入れながら改稿を繰り返していきました。

そんなある日です。
井上和香さんとの3メートルのことが頭をよぎりました。

たったの3メートル。
されど3メートル。

このテーマを、小説に取り入れることはできないだろうか?

そうして生まれたのが、バーのカウンター越しに恋をする、「彼女はいつもハーティーに」です。
主人公たちは、1メートル先の人にお互いに恋をしているのですが、その距離がなかなか縮まらないもどかしさ。
自分でも、よく描けていると感じています。
なぜなら、3メートル先の井上和香さんを見たときの気持ちを、その作品にぶつけているからです。

おかげさまで、以前、読者投票をしたときに、「彼女はいつもハーティーに」は、「クワガタと少年」を押さえて、『エブリ リトル シング』の中で一番の人気作に選ばれました。

やっぱり・・・
人生に無駄な経験はないんだと思います。
壇上の和香さんの写真を見たときに抱いた透明無色の虚無感が、小説の中では生き生きと鮮やかな彩りを添えているのですから。

また、ボクは、和香さんとの3メートルを、この4年間で0メートルにできたとも思っていません。
彼女は今でも大スターですし、ボクは、まだまだ駆け出しの物書きです。

でも、4年後に、ボクはどのような気持ちでこのブログを読み返しているでしょうか。

実は、「ある自分」がイメージできているのですが、それをここで記すのはやめておきます。

ただ、信念さえ持って日々を頑張っていれば、4年後には「ある自分」になっていることと思います。

そして、いよいよ明日、舞台、『エブリ リトル シング』の幕が開きます。

同時に明日は、これからの4年間の幕が開く日でもあるのです。

     <了>

◆舞台『エブリ リトル シング』、公式ページ
⇒ http://www.nelke.co.jp/stage/elt/

2008年07月09日

井上和香さんとの3メートル(4)

ぜひ、(1)からお読みくださいm(_ _)m

⇒ http://fushicho.com/blog/2008/07/post_504.html

また、あらかじめ、毎日新聞の和香さんとボクの対談をお読みくださいm(_ _)m

⇒ 大村あつし:「エブリ リトル シング」舞台化 井上和香さん主演に「夢見心地」

そして、下の写真を覚えておいてくださいm(_ _)m
2004年12月27日の撮影です。


101_0166.JPG


「みなさま、こんばんは! 井上和香です」

これまでに、何百回聞いた声だろう。
昨日の夜も聞いたばかりだ。

いつもブラウン管の向こうにいた井上和香が、今、まさしく、あの壇上にいる。
昨晩、M-1グランプリで見たばかりの井上和香が、今、同じ空間にいる。

ボクは、困惑と緊張と興奮の3色の絵の具を塗りたくったような表情で、壇上に向かって歩を進めた。

「みなさん、昨晩はM-1グランプリ、ご覧になりましたか?」

すると、「見たよー!」とか「和香ちゃーん」の大合唱。
ボクも心の中で、「もちろん見たよ」と呟きながら、ついに井上和香を視認できる位置にまで近付いた。

マジかよ・・・
本物だよ・・・

慌ててデジカメを取り出すボク。
しかし、距離が微妙に遠い。
彼女は5~6メートル先にいる。

そこで、人波をかきわけてさらに距離を縮めようと試みたが、あと3メートルの地点で行き止まりとなった。

前にいる人たちはテコでも動かない。

それでも、井上和香にあと3メートルまで近づけたのだ。

ボクは、こんな幸運はないと、デジカメのシャッターを切り続けた。

「よし。今夜は、この写真を友達に送って自慢しよう!
なんたって、生(なま)井上和香だもんな」

その後、ボクは誰とも名刺交換をしていない。
和香さんが会場に到着したのはパーティーの終了間際。
そして、彼女が帰るのを見届けるかのように、寄稿家交流会もお開きとなった。

こうして、2004年、最後の「名刺集め」は、思わぬ形で幕を閉じた。

さて、では、ボクは、その時撮った写真を友達に送ったのか?

答えはノーである。

写真をパソコンに取り込んで見た時に、大きな虚無感に襲われたためだ。

3メートル先で、文字どおりスポットライトを浴びていた井上和香。
(これは、写真をご覧ください)

そんな彼女を夢中になってカメラに収めていたボク。

たったの3メートル。
されど3メートル。

当時は、原稿の売り込みどころか、売り込むために名刺集めをしていた、「作家」というポジションから見たら、もう底辺の底辺であがいていたボクは、その3メートルの溝を前に、ただただ暗澹たる気持ちに抗うしか術はなかった。

つづく

さて、みなさま、いよいよ、舞台『エブリ リトル シング』、明後日の11日に開幕です(*^^*)

◆舞台『エブリ リトル シング』、公式ページ
⇒ http://www.nelke.co.jp/stage/elt/

2008年07月08日

井上和香さんとの3メートル(3)

ぜひ、(1)からお読みくださいm(_ _)m

⇒ http://fushicho.com/blog/2008/07/post_504.html

また、あらかじめ、毎日新聞の和香さんとボクの対談をお読みくださいm(_ _)m

⇒ 大村あつし:「エブリ リトル シング」舞台化 井上和香さん主演に「夢見心地」

そして、下の写真を覚えておいてくださいm(_ _)m
2004年12月27日の撮影です。


101_0166.JPG


12月27日は、ホテルで某大手出版社の寄稿家交流会が開かれました。

その名のとおり、その出版社で本や記事、漫画などを寄稿している人の交流会なのですが、時期が時期だけに、忘年会、慰労会の色の濃いもので、下請けの編プロやら印刷会社、スポンサーやら、それはそれは多くの人が集まっていました。

500人前後はいたと思います。

ちなみに、話は1日前に遡りますが、12月26日の夜、当時すでに国民的な番組となりつつあった「M-1グランプリ」にチャンネルを合わせました。

「今年こそ、アンタッチャブルは優勝できるだろうか」とドキドキしながら・・・

しかし、番組が始まった途端、別の意味でボクはドキドキすることになります。

なんと、司会があの井上和香さんだったのです。

もちろん嬉しかったのですが、とても複雑な気持ちでした。

ほんのちょっと前までは、ボクはIT社長兼(日本一とも言われていた)ITライター。
かたや、和香さんはデビューしたてのグラビアアイドル。

しかし、あっという間に、和香さんはボクの手の届かないところへ行ってしまった。
和香さんが昇っただけでなく、ボクは転落していたので、その差は文字どおり天と地。

そんな複雑な心境になり、また、そんな心境を抱えたまま、翌日の27日に、ボクは友人に誘われてその寄稿家交流会に出席していました。

この日は、ボクが作家になるためのファーストステップである「編集者の名刺集め」の最後の日です。
思えば、東京に来てから半年間、随分と名刺を集めたものです。

そして、その日のパーティーでは、出版社の社員は、みんな、胸に緑のリボンをつけていたのですぐに判別が可能でした。
当然にして、面白いように編集者の名刺が集まりました。
(中には、営業部とかの名刺もありましたが)
ボクも、その日のためだけに作った、『作家 大村あつし』という「嘘の肩書き」の名刺を配りまくっていました。

そのときです。
背後から地鳴りがしました。
獣の咆哮のような音の正体は、男性たちの歓声でした。
(しかし、男の歓声は聞きたくないものですね(笑)

しかし、ボクの位置からはなにが起きているかわかりませんでした。
ただ、舞台に誰か上がったな、とはわかりました。
また、それが、男どもをして歓声を上げさせる女性であることも。

と、次の瞬間です。
ボクは、司会者の発した言葉に耳を疑いました。

「みなさん! 井上和香さんがご挨拶にお見えになりました!」

つづく

2008年07月05日

井上和香さんとの3メートル(2)

ぜひ、(1)からお読みくださいm(_ _)m

⇒ http://fushicho.com/blog/2008/07/post_504.html

また、あらかじめ、毎日新聞の和香さんとボクの対談をお読みくださいm(_ _)m

⇒ 大村あつし:「エブリ リトル シング」舞台化 井上和香さん主演に「夢見心地」

そして、下の写真を覚えておいてくださいm(_ _)m
2004年12月27日の撮影です。


101_0166.JPG


さて、作家を目指して2004年の7月に東京に来たボクですが、医師のアドバイスとは関係なしに、元々、

「3年頑張ってもダメなら諦める勇気も必要」

がポリシーでしたので、作家を志すのは2007年の6月まで、それで芽が出なければ静岡に帰ろう、と決めていました。

それ以上しがみつくのは「執着」であって「信念」ではないからです。
『エブリ リトル シング』でも、この「執着」と「信念」の違いは大きなテーマとなっています。

ところが、当時のボクは今にして思えば幸運ですが、とても楽観的でした。
まさか、小説一冊出すのに、本当に3年もかかるとは思ってもいなかったのです。

ボクの作戦はこうです。

2004年の残された5ヶ月で、とにかく編集者の名刺を集めまくる。
理由はカンタンで、そうしなければ売り込みができないからです。

そして、年が明けたら、その名刺を頼りにコンタクトを取り、小説を売り込む。

正直、2005年中にはデビューできると微塵も疑っていませんでした。

さて、そうして、ボクの「編集者の名刺集め」の日々が始まったのですが、方法はいたってカンタン。

ネットで「出版パーティー」とか「出版セミナー」で検索をかけると、ボロボロと引っ掛かります。
セミナーの講師が編集者のときもあります。
また、パーティーには、たいてい、その本を手掛けた編集者が招待されています。
(時に、来ていなくて、お金をどぶに捨てたときもありましたが)

単純な作業ではありましたが、単純だからこそ、徐々に、ボクは焦燥感に駆られ始めました。

「早く、売り込みをしたい!」

ただ、悩みに悩んで、結局は、「とにかく、2004年は名刺集めに徹しよう」と決めた、そんなボクを襲った、忘れられない屈辱だけは記しておきます。

それは、ある著者の「小説の売り込み方」というセミナーでした。
12月某日でした。

実は、このセミナーは名刺集めではなく、まさしく、翌年からボクが必要とするテクニック「小説の売り込み方」、そのものずばりのセミナーが2004年も終わりに近付いた時に受けられるなんて、なんてボクは幸運なんだ、と思ったものです。

そして、ボクは、その時点で、名刺集めはあと1回、と決めていました。
ただ、「あと1回」といっても、「その1回」で相当、名刺が集まると踏んでいました。

ちょっと話が脱線しましたが、「小説の売り込み方」セミナーに出たボクは唖然としました。
話の内容は、

「どうやったら男にもてるか」
「どうやったらセックスがもっと楽しいものになるか」

みたいな、いわゆるサブカル系のハウツーものの本の企画書の書き方で、小説とは程遠いものでした。

そもそも、小説の売り込みが難しいのは、企画書で勝負できないからです。
そんなこと、ITライターを9年もやっていたボクは十分に知っていました。

とにかく、セミナーとは程遠い、内輪受けの下ネタ話のオンパレード。
そして、そのまま終了時間となったときには、さすがに温厚なボクも、怒りが沸点に達していました。

そこで、講師をつかまえて、

「小説の売り込み方、というから、高いお金を払って参加しました。
売り込み方を教えてください」

と尋ねると、驚愕の返事が・・・。

彼女は、品定めでもするかのようにボクの顔をその不快な目で舐めると、こう言い放ちました。

「小説ですか。あなたには無理ですね」

渋谷の会場からの帰り道、悔しくて涙が出てきました。

そのときボクは、慌てて路地裏に隠れて嗚咽したのですが、実は、『無限ループ』という作品の冒頭のシーンは、このときの情景を客観的に思い出しながら描いたものです。

ただ、電車に乗るころには涙も乾き、ボクは気持ちを切り替えていました。

「よし! 名刺集めもあと1回! 12月27日だ。この日は、死ぬほど名刺が集まるぞ!」

つづく

2008年07月04日

井上和香さんとの3メートル(1)

昨日、毎日新聞に以下の記事が載りました。
お時間のある方は、ぜひとも、記事をお読みくださいm(_ _)m

⇒ 大村あつし:「エブリ リトル シング」舞台化 井上和香さん主演に「夢見心地」

舞台と小説の『エブリ リトル シング』に関して、和香さんとボクが対談しているものですが、記事中には写真が何枚かあります。

和香さんとボクが並んで座り、対面のインタビューアーの質問に答えながら、また時に2人でしていた雑談が記事にまとめられたものです。

短い記事ですが、実際には、かなりの長時間、話しています。

さて、では、なぜこんな話をしているのかですが、決して、自慢したいわけでも、鼻の下を伸ばしているわけでも、和香さんの魅力に骨抜き地蔵になっているわけでもありません(笑)。

とても大切な「あるお話」をしたくて、この記事を持ち出しました。

さて、次に、下の写真を見てください。


101_0166.JPG


忘れもしません。

2004年12月27日に撮った写真です。

時は、この写真を撮った日から2年ほど遡ります。

当時、ボクは、IT会社の社長として、ある意味、恵まれた生活をしていました。
ITライターとしても、その頃から「日本一」と言われるようになっていました。

すべてを持っていたボク。

しかし、1つ、失ったものがありました。

それは・・・

井川遥さんが女優宣言をして、応援するグラドルがいなくなってしまったのです\(◎o◎)/

当時、グラドルおたくだったボクにとっては、この心に空いた穴はとてつもなく大きく(←大袈裟な(笑)、次に誰を応援しようか、そう思っていたときに、颯爽と登場したのが井上和香さんでした。

もの凄い数のグラドルがデビューする中、ボクは、「和製マリリンモンロー」の称号がふさわしい、和香さんの虜になっていきました。

もっとも、静岡で会社を経営しているボクと、華やかな芸能界で活躍する和香さん。
なにをどうやっても、2人の道が交わることなどありえません。
また、そんなことがないからこそ、「アイドル」として、テレビや写真集で、客観的に応援できるともいえます。

ところが、ボクは「静岡の会社の経営者」ではなくなってしまいます。

和香さんのデビューから約1年半後、ボクは、あろうことか、創業会社を、自分の会社を失うことになります。
代表取締役の辞任を余儀なくされたのです。

2004年の2月のことでした。

それからの喪失性うつ病との闘いの中で、ボクは、医師からある言葉をいただきました。

「もし、お金が許すなら、仕事のことは忘れて、3年間、好きなことだけやってみなさい。
3年は、あくまでも目安で、実際には、好きなことだけしていれば、あなたの場合なら数ヶ月で病気も治りますよ」

今にして思うと、医師は、「あくまでも趣味で」というつもりだったと思います。

しかし、ボクは大いなる勘違いをしました。

医師に「その道でプロになれ」とアドバイスを受けたと思ったのです。
そして、それが、うつ病を治す最善の治療だと。


こんな勘違いを胸に秘めて、そして、夢だけをバッグに詰めて、ボクは2004年7月17日に上京しました。

作家になるために・・・

もちろん、そのときのボクは、その4年後に和香さんと対談することになるとは露ほども思っていませんでした。

つづく

2008年06月28日

オリコンに載ってますね

教えてもらうまで気付かなかったのですが、オリコンに載っていました。

⇒ 原作ファンの井上和香主演で『エブリ リトル シング』舞台化

また、これも教えてもらって慌てて買いに行ったのですが、先々週の「FRIDAY」でゆっきーの写真とともに、そして、今週の「FRIDAY」では和香さんの写真とともに、舞台『エブリ リトル シング』が紹介されていました。

あと2週間後には開幕するんですね~

って、舞台に立たないボクが緊張してどうする! って自分に突っ込み入れてます(笑)

テレビの生放送でも、1,200名を前に講演してもあまり緊張しないほうなんですが、珍しく緊張、いえ、興奮しております(^_^;)

⇒ 『エブリ リトル シング』

2008年06月17日

一瞬、ドキリとしましたが・・・

昨日のことです。
某スーパースターが、舞台『エブリ リトル シング』を観に来てくれるかもしれない! ということになり、一時、騒然となりました。

結果的には、その方だけのためにお部屋を用意するなどのおもてなしが難しい、ということで、多分実現はしないのですが、ボクもかなりパニくったのは事実です。

同時に、

「舞台はもうプロデューサーと演出家にお預けしたものだし、そろそろ、完全にスケジュールが遅れている次回作の執筆に本腰を入れようか」

という気持ちになりました。

要するに、ほんの数時間とはいえ、あまりの緊張を味わったので、少し、静かな環境に身を置きたくなったという感じでしょうか。

しかし、ボクは自分ひとりの時間も作れますし、自分でスケジュールをコントロールできますが、分刻みで仕事をこなしていく役者さんやタレントさんは大変だな~、と思ったのですが、彼ら、彼女らが言うには、「自分で時間をコントロールするほうが辛くないですか?」ということでした。

確かに、12年前にITの世界で物書きになったときに、2つ誓ったことがあります。

それは・・・

パチンコと釣りだけは絶対にしない

です。

ボクも、それほど意志の強い人間ではないので、一人で遊べてしまうものに夢中になったら、絶対に大成できないと考え、この2つの誓いは、今でも守っています。

その前は、釣りはともかく、パチンコは依存症といってもいいくらい大好きだったので、やめるのが辛かった12年前が懐かしいですね。

そうそう。
話は変わって、舞台出演者のブログとか、そこに書き込まれているコメントを見ていると、『エブリ』という略語が定着し始めていますね。

ボクも、普段は『エブリ』『エブリ』と言っています。
その他、『エブリ』の中の各話も、関係者の間では次のように略されています。

「クワガタと少年」 → 「クワガタ」
「ランチボックス」 → 「ランチボックス」(そのまま)
「アフター・ザ・プロム」 → 「プロム」
「彼女はいつもハーティーに」 → 「ハーティー」
「ビジネスカード」 → 「ビジネスカード」(そのまま)
「ボクはクスリ指」 → 「クスリ指」

ボクの次回作は、9月に発売予定です。
『エブリ』に負けないものを書きますよ!


◆舞台『エブリ リトル シング』公式ページ
⇒ http://www.nelke.co.jp/stage/elt/

2008年05月30日

「HEROES」を見ています

今、時間を見つけて、アメリカドラマの「HEROES」を見ています。

これまで、「24」も「プリズンブレイク」も、とにかく、すべて途中で飽きてしまったボクですが、このドラマは面白い!
しばらく楽しめそうで嬉しいです。

ただ、見た方はみんな同じ事を思っていらっしゃると思いますが、登場人物のあの日本人はなんでしょう
(ーー;)

っていうか、思いっきり中国人じゃないですか_| ̄|○

いくらアメリカのドラマだからって、ひどい中国なまりの日本語で(しかも、文法も無茶苦茶)、日本人のボクが字幕がなければ何を言ってるかわからない日本語って、ちょっと作りがお粗末過ぎませんか>製作者さん

それに、日本のオフィスに漢数字の時計なんてありません!
日本だって、国際共通の数字を使っています!

なぜ日本人の俳優を使わないのか、なぜわざわざ中国人の俳優を使ったのか(しかも、かなりの大根)、まったくもって意味不明です。

とはいえ、ストーリー自体は今のところ面白いんですけどね♪

2008年05月19日

『劇団EXILE CROWN~眠らない、夜の果てに…』を観ました

主催者にご招待いただいて、『劇団EXILE CROWN~眠らない、夜の果てに…』を観劇しました。

重たいストーリーながら、それを中和する随所のダンスパフォーマンス。

ミュージカルではないのですが、演技とダンスが見事に融和した素晴らしい舞台でした。

観劇後は、主催者とともに楽屋にお邪魔して出演者にご挨拶。

素晴らしい一夜になりました。

2008年05月16日

「さくらん」を見ました

この映画の色使いはすごいですね。

あらゆるシーン、赤、赤、赤

ただ、それが邪魔にならないのがすごいです。

とてもセンスがあります。

もう一つのセンスは音楽。

吉原の遊郭とJAZZがこうも見事に融合するとは。

監督は、有名な舞台演出家の蜷川さんの娘さんだと思うのですが、また一人、すごい才能を持った人が現れたものです。

ストーリーが面白いというよりも、一言で言えば「クール!」「格好いい映画」です。

見て損はありません。

そして、脳内が赤一色に染まっているからこそ、最後のシーン、薄桃色のさくらが際立つのでしょう。

素晴らし映像美ですね。

2008年05月09日

ボクに関する微妙なニュース

本日、ボクのことがニュースになっています

⇒ http://news.ameba.jp/entertainment/2008/05/13567.html

しかし、微妙なニュースですね。

確かに、自分で入試問題を解いたら、2問、よくわからないんですよね。

どちらも4択なのですが、1問は、どちらが正解なのかよくわからない。
もう1問は、ボク的には正解が2つあります(笑)

ニュースのコメント欄ではバカ扱いされていますが、うーん・・・

まあ、言い訳はやめておきます(*^^*)

2008年05月08日

中南海

静岡には「中南海」というタバコが売っています。

ハーブがブレンドされた、とても身体にいいタバコです。

帰省すると、ボクは必ずこの「中南海」を買い求めます。

ところが、静岡が商品マーケティングのモデル地区だからなのか、なぜか東京には売っていません。

そこで、実家でカートン買いしてもらって、大量に送ってもらうことも考えましたがやめました。

自宅に買い置きがあると、つい、吸い過ぎてしまうからです。

タバコの吸い過ぎは身体に毒だからです。

うん?

2008年05月06日

「アキハバラ@DEEP」を見ました

この映画は面白いです。
今度、原作も読んでみようと思います。

一つ残念なのは、拷問のシーンが少し描き過ぎで、爽快感が幾分損なわれてしまいますが、それでもスカッとするエンターテイメント作品です。

それよりも、本作を見て、前々から思っていた事を再度痛感しました。

それは・・・

山田優さんは、絶対にハリウッドで勝負するべきです!

チャン・ツィーだって、デビュー作こそおしとやかな役でしたが(「初恋の来た道」。これは大傑作です。本気で泣きました)、世界的なヒットとなった「グリーンデスティニー」でダンスの経験を活かしてアクションを披露し、一気にハリウッドの注目を集めました。

そして、ジャッキー・チェンに見出されて、「ラッシュアワー2」でもカンフーを披露し、今や、押しも押されぬ世界的なスターです。

そして山田優さんならなれるのです。
世界的なスターに!

ダンスで鍛え上げたあの身体能力を活かさない手はありません。
彼女なら、アクション女優としてハリウッドでも通用すると再認識しました。

しかも、チャン・ツィーよりもエキゾチックな顔立ちは、確実に西洋人受けするでしょう。

西洋人は、ルーシー・リューのようなアジアの女性を好みます。

たとえばですが、たとえ日本では大スターでも、フランス人形のような顔は「西洋人の模倣」ですから、恐らく、西洋では通用しないでしょう。

西洋人からしたら、「模倣」ではなく「本物」に惹かれるでしょう。

あくまでも西洋人がアジアの女性に求めるのは「アジア人らしさ」なのです。

その点でも山田優さんは、世界で通用する資質を秘めています。

ジャッキー!
彼女を映画に出してあげて!

2008年04月28日

『チーム・バチスタの栄光』を読みました

筆者は現役の医師。

ですから、いわゆる「評論家」に言わせれば、文章は上手ではないでしょう。
体言止めの連発。
「体言止めは脚本の書き方で、小説ではご法度」とまで言われるのですが、ボクも体言止めはよく使います。

ですから、この文章力でも、「このミステリーがすごい」で大賞を受賞したこの作品は、ボクの溜飲を下げてくれました。

読み手としては痛快なエンターテイメントで面白いのですが、書き手としては、これは相当な医学の知識、また、大学病院での勤務体験がなければ書けない本で、当たり前ですが、ボクが一生書けるような代物ではありません。

偉い「先生」になると、「ゴルゴ13」のさいとうたかおプロダクションのように、リサーチしてくれる人がいるので、作家は、それを小説に落とし込む作業だけでいいのですが、一人で細々とやっているボクは、まだまだ、自分の経験の中で頑張っていくしかないですね。

ただ、ボクの唯一の強みは、すでに経験した年齢の気持ちになって文章が書けることでしょうか。
また、なぜか、女性の気持ちでも文章が書けます。

これは、『エブリ リトル シング1』の「彼女はいつもハーティーに」をお読みいただければご理解いただけると思います。

また、いつでも昔に戻れる、という点は、『エブリ リトル シング2.0』の「恋することのもどかしさ」をお読みいただければご理解いただけると思います。

今後の課題は、自分がまだ経験していない年齢の人をどう描くか。
その実力をつけることでしょうか。

2008年04月25日

あれはなんだったんだろう・・・?

2、3日前のこと

マンションの前の道路を歩いていたら、車が近づいてきて、

「すみません。聞きたいことがあるんですけど」

当然、ボクは足を止めて車に近づいた。

当然、ボクは道を聞かれると思った。

すると、

「実は、聞きたいのは道じゃないんです。
これ、売れ残っちゃったんで、もらってもらえるか聞きたくて」

そう言って、オルゴールほどの大きさの箱を差し出した。

はっきり言って怖かった。

一瞬、爆弾かと思った。

自爆テロかと思ったボクは、慌ててその場を逃げ出した。

一体、あれはなんだったんだろう・・・?

あの箱の中身はなに?

あれを人にあげることで、彼らはどんな利益があるのか?

長いこと生きているが、かなり異様な体験だった

2008年04月23日

吉幾三

友達から面白い動画を教えてもらいました。

2本紹介しますが、まだあるそうです。


2008年04月21日

「ゆれる」を見ました

女性の方に質問です。

みなさんは、面白い冗談が言えるわけでもなく、さしてハンサムでもなく、しかし、実直で、どこまでも真面目に仕事に取り組む男性

一方、ハンサムで、ちょっと悪い雰囲気が漂っていて、好き勝手をしている自己中心的な男性

どちらに魅力を感じるでしょうか?

恐らく、意外に多くの女性が後者に惹かれるでしょう

男からしてみたら、「なんで」という気持ちになりますが、自分のこれまでの経験の中でも、後者の男性の方が圧倒的にもてるのですから、男のボクが不平不満をこぼしてもしかたないのですが・・・

そして、「ゆれる」
この映画は、脚本も監督も女性です。
ですから、女性の気持ちから映画を描いています。

主人公(弟)は、典型的な後者の男。
彼女がいるのに、「寝たい」と思った女と平気で浮気もします。
その主人公が、母の葬儀で帰省し、昔の恋人(単なるセフレ?)と再会し、一夜をともにします。
しかも、することをしたら、女性が作った手料理にも手を付けずに帰ってしまうようないけ好かない男なのですが、女性はこうした男性に惹かれる、ということを、女性監督は見事に切り取っています。

一方、その兄は、典型的な前者の人間で、父親と一緒に、実直に田舎でガソリンスタンドを営んでいます。
ちなみに、くだんの女性は、そのガソリンスタンドで働きながらも、弟のほうと一緒に上京しなかった事を今でも悔やんでいます。

そして、葬儀の翌日、兄、弟、女性の3人で渓谷に出掛けます。

カメラマンの弟は、花の写真を撮ったりしているのですが、つり橋に向かった女性を兄が追いかけます。

そこで、兄が女性の肩に手を置いたら、女性がもの凄い拒絶反応を示します。

前の晩に弟と寝ている
自分は、本当は弟と一緒に上京したかった
こんなつまらない男のガソリンスタンドで働いている自分は、そして自分の人生ってなんだろう?

そんな思いが湧出するのです。

そして、女性はつり橋から落ちて死に絶えます。

女性は、なぜつり橋から落ちたのか?
誤って、自分で転落したのか?
女性に拒絶され、逆上した兄が突き落としたのか?

その状況を見ていたのは、弟だけです。

そして、その謎が明かされないまま、物語は裁判のシーンに移り、淡々と進行していきます。

エンターテイメントというよりも、いろいろと考えさせられる、なかなかの秀作です!

2008年04月20日

「LOVE MY LIFE」の監督に会いました

こちら のブログで大絶賛したことがきっかけとなって、「LOVE MY LIFE」の川野監督と食事をしました

意気投合してたっぷり3時間。

映画、音楽、小説と、それはそれは多岐に渡って話したのですが、意外だったのは、川野監督はあまり邦画を見ていないことです。

それでも、「櫻の園」や「ナチュラルウーマン」に匹敵する大傑作映画が撮れた。
これは何を意味するのか?

答えは簡単です。

たとえば、小説の世界では、「1冊本を書きたかったら、100冊読んで勉強しろ」という教えがあります。
しかし、こんなの嘘っぱちですね。

たとえば、1週間でヨーロッパを7カ国回って、「ヨーロッパに精通した」と言えるでしょうか?
それよりも、イギリスのロンドンに1週間滞在したほうが、より、「ヨーロッパに精通する」でしょう。

要するに、「何冊読んだか」は問題ではありません。
「どんな気持ちで読んだか」そして「そこから何を学んだか」が重要なのです。

ですから、ボクは、昔は速読で年間100冊読んでいましたが、最近は、2週間に1冊のペースです。
でも、読書に要している時間は、昔よりも今の方が長いです。
すなわち、それだけ、少ない脳みそに汗をかきながら、味わって読んでいるわけです。
ちなみに、今月読んだのは、『私の男』だけじゃないでしょうか・・・

きっと、川野監督もそれと同じだと思います。
見た本数で優秀な監督になれるわけではありません。
「どのように見たのか」が、監督として、血肉になるのでしょう。

いずれにせよ、閉じこもってばかりでは身体に悪いので、近々、単館上映でもいいので、川野監督と一から映画を作り上げたいと思っています。

確かに『エブリ リトル シング』は映画化されますが、この映画については、自分の世界観などをプロデューサー、監督に伝えるくらいしかボクのすることはありません。

それよりも、脚本、それが無理なら原案の段階から映画作りに携わってみたいと思います。

繰り返しになりますが、「LOVE MY LIFE」は傑作です!

ぜひ、見てください!

2008年04月17日

「UDON」を見ました

これは面白い!
笑えて泣ける、かなりの傑作です!

ボクがこれまで、50人以上の人に「似てる」と言われ続けている(笑)ユースケ・サンタマリア主演の映画です。

映画でも小説でも、傑作と言われるものは、通常、2つ以上のテーマを見事に融合しているものです。
「アメリカン・ドリーム」と「純愛」が融合した「ROCKY」など、その代表作でしょう。

「UDON」のテーマは3つ

・「ブーム」と「本物」の違いは何か?
・人間はなんのために生きているのか?
・親子愛

香川県の片田舎の製麺所を継ぐのがイヤで、「世界中を笑わせてやる」とコメディアンを目指してニューヨークに単身渡った主人公が、夢を断念して実家に戻るところから物語は始まります。

そして、こんなノリですから、偶然が重なって「うどん」を取り上げたタウン情報誌を売るために、奇抜なアイデアを思いつき、やがては、讃岐うどんが全県、そして全国的なブームとなります。

しかし、祭りには終わりがやってきます。
所詮は「ブーム」ですから。

ここで映画が終わるのかなと思いきや(ここまででも十分過ぎるくらい面白い。爆笑の連続です)、物語は「祭りの後」に移ります。

ここで、人間の存在意義や親子愛が描かれ、思わず涙腺が緩みます。

「人を笑わせるのは難しい」とニューヨークで夢破れた息子に、父親が「笑わすなんて簡単。おいしいうどんを食べさせればいい」

うーん。
含蓄に富んだセリフですね。

人間は、他人の幸せにどれだけ寄与できるか。
ニューヨークだろうと香川県だろうと、世界的なコメディアンだろうと学校給食用に麺を作っている職人だろうと、一体、人間の価値や人生の尊さは何で決まるのか

物語は一息付いた後に核心に入り、感動的な結末を迎えます。

いや、傑作です!

2008年04月16日

『私の男』を読みました

『私の男』を読みました。
第138回、直木賞受賞作です。

しかし、文章が上手ですね。
とても、今のボクでは到達できる境地ではありません。

ストーリー自体は、現在から過去へと遡っていくので、もちろん伏線はありますが(伏線がない小説って、多分あまりないと思います)、これといったオチはありません。

一方、ベストセラーになっているのに、賞レースにはひっかりもしない(^_^;)『エブリ リトル シング』は、ハートウォーミングな作品でありながら、伏線、先がまったく読めない展開、そしてオチの三点セットには、僭越ながら、そこそこの自信を持っています。

これは、ミステリーの『無限ループ』も同様です。

ボクは、やっぱり、この着想で勝負していく作家なんだなと、『私の男』の圧倒的な筆力を前に痛感しました。

ただ、『私の男』は実の父と娘の近親相姦の話です。

高校時代には、下半身はつながったまま、馬乗りになった娘が父親の口内に唾液を垂らすなど、相当に濃厚な濡れ場が描かれています。

そして、まだ9歳の娘との近親相姦のシーンで物語りは終わります。

先日、児童ポルノ規正法で、漫画やCGは「直接的な被害者がいない」ということで所有していても罪にはならないと、罰則が見送られましたが、父親が9歳の娘の脚の間を舐め続けるという『私の男』は「芸術」、そして、同じ行為をCGで描いたら、間違いなく「わいせつ」でしょう。

この境界線はどこにあるんでしょうか・・・

昔、「愛のコリーダ」で流行った、「芸術かわいせつか」のキャッチコピーを思い出しました。

2008年04月15日

noodles、最高です!

yoko2.JPG

こちら のブログで『LOVE MY LIFE』を絶賛したところ、友人の 望月さん がたまたま、『LOVE MY LIFE』の主題歌からサントラまですべてを手掛けたnoodlesの作詞・作曲、ギター、ボーカル担当でリーダーのYOKOさんと知り合いであることが判明し、上の写真となりました。

ちなみに、2人でしているポーズは、ボクが勝手に「不死鳥ポーズ」と呼んでいるもので、不死鳥の羽を意味しており、「大村あつし本人」を表しています。

このnoodlesですが、YOKOさんにお会いしたから言うわけではなく、Beatlesや70s~80sのロック好きにはたまらない、最高のバンドです。

ボクなんか、CD、聴きまくりです。

今のコンピューターサウンドに馴染めない、クィーン、ホール&オーツ、スプリングスティーン、リック・スプリングフィールド、ブライアン・アダムスなどなどのファンの方には、※絶対に※聴いていただきたいです。

コード進行、メロディ、ギターサウンド、無茶苦茶いいです!
やばいです!

自信を持ってお勧めします!

⇒ 『LOVE MY LIFE』(映画)

⇒ 『LOVE MY LIFE』(CD)

⇒ 『METROPOLIS』

⇒ 『cover me shakespeare』

2008年04月13日

必見、爆笑、号泣「M-1グランプリ2007完全版」

M-1グランプリ2007の完全版だ。

これは、すべての人に見て欲しい。

Disc1は、テレビの放映からCMをカットしたもの。
もちろん、爆笑、間違いなし。

それよりも、必見は、Disc2のドキュメンタリーだ。

なにが凄いって、優勝者はサンドウィッチマンなのだから、彼らの姿を追っていなければならないのに、彼らの映像は、前半は、まったくない。

逆に、それが凄い。

貞子が登場しないからこそ、『リング』は、リアリティに富んだ上質なホラー小説となった。
それと同じである。

カメラがサンドウィッチマンを記録していない。
追われている優勝候補たちも、サンドウィッチマンのことなど気にも掛けていない。
逆に、そこにリアリティを感じる。

過去のことはわからないが、少なくとも、昨年のM-1は、真剣勝負、ガチンコだったことが、サンドウィッチマンが登場しないことで、はからずしも証明されているのだ。

そのサンドウィッチマンをやっとカメラが捕らえたのは、放送当日の敗者復活戦のとき。
しかし、このときも、カメラは、オリラジ、麒麟、スピードワゴンなどを追っており、サンドの映像はほとんど残っていない。

決勝に残った8組も、この時点では、サンドのことはまったく意識していない。

しかし、カメラは歴史的な瞬間を捉えていた。

敗者復活の勝者が

「エントリーナンバー、4201、サンドウィッチマン」

と告げられたとき、伊達さんが、自分のエントリーナンバーを確認している姿を、ばっちりと捉えていたのだ。

これは、貴重な映像だ。

今後、サンドがお笑い界でさらにのし上がっていったとき、そのすべての始まりの映像として、これは後世に語りつがられるであろう

そして、敗者復活がサンドと決まった瞬間、テレビ朝日にいた出演者に動揺が広がる様子は、見ていて鳥肌ものだ。

彼らは、オリラジか麒麟、スピードワゴンが勝ち上がってくると信じて疑わなかったはずだ。
そして、オリラジや麒麟、スピードワゴンなら、「戦い方」がわかっている。
しかし、この3組を負かして勝ち上がったのは、サンドウィッチマンだった。

真っ先に、トータルテンボスから笑顔が消え、あわただしく、再びネタの練習を始める。
後に、トータルテンボスは、「敗者復活でサンドウィッチマンが勝ち上がってきたらイヤだと思っていた」と語っているが、それがリップサービスではないことを、舞台裏のカメラはしっかりと捉えていた。

そして、この時点では、まだ余裕をかましていたキングコング。
自分達が一位通過で、そのまま優勝と信じて疑っていなかった彼らが、サンドが自分たちの得点を上回り、一位通過を決めた瞬間、その顔からは笑みが消え、凍りつく。

「僕らより面白い・・・」

そんな、呆然とした表情も、舞台裏のカメラはしっかりと捉えている。

これは、数年に一度の、奇跡のドキュメンタリーだ。

このDVDを見ずして、M-1を、そして、お笑いを語って欲しくないとさえ感じる。

「あるある、ブリッジ(※)」の芸人しか見ていない人は、このDVDを見て初めて、「真のお笑い」を知ることになるだろう

そして、なによりも感動的なのは、敗者復活で敗れた芸人達が、そのまま大井競馬場に残り、サンドの優勝を見た瞬間である。

オリラジなど、感動のあまり、瞳をうるませている。

このDVDは、ボクの永遠の宝物だ。

※いかにも日常生活にありそうなネタを決め台詞でつなぎながら(ブリッジ)披露していく芸人

2008年04月11日

「メトロに乗って」を見ました

大好きな堤真一さん主演の「メトロに乗って」を見ました。

面白いかつまらないか、と聞かれれば面白いです。

感動するかしないか、と聞かれれば感動します。

ただ、なぜ、最後、堤さんのポケットに指輪が残っていたのか。

過去は書き換えられたわけだから、堤さんが指輪をプレゼントした愛人(異母兄弟)は、この世に誕生しておらず、すなわち、堤さんがプレゼントした指輪も消滅しなければ、説明がつきません。

いや、きっと、この指輪こそが、この映画のテーマなのだと思いますが、残念ながら、ボクの解釈不足で、この謎は解けずじまい。

でも、面白いタイムスリップものなので、ぜひ、お勧めしたいと思います