« 老化に挑む | メイン | シャワポワは強く美しく生意気だった(笑) »

二極化の街、東京(夢の格差)

 以前、僕はある雑誌に、『上海と東京』というエッセイを寄稿した。上海に行って一番驚いたのは、億ションを即買いする富裕層が優雅に食事をしているレストランのそばで、物乞いをする子ども達の姿。その貧富の差であった。

 上京して半年以上が経過したが、静岡との違いは、それは数え切れないくらいある。しかし、もっとも痛切に感じたのは、二極化の凄まじさである。

 以前、六本木ヒルズ最上階のシティービューに行った。そこからは、東京都心のすべてが見下ろせる。普通は、「夜景が綺麗」と楽しむためのスポットだが、僕が感じたのは、「眼下に広がるこの無数のビル。そして、その無数のビルの中にある無数の部屋。その1つ1つにオーナーがいて、そのオーナーに賃貸料を払いながら生活している個人(家族)、仕事をしている会社がある」。この当たり前の事に驚かされた。

 僕たちが、数千円のタクシー代を節約しようと、息を切らせながら終電に飛び乗っているときに、数十万円のシャンパンを優雅に楽しんでいる富裕層がいるわけだ。それも、100人、200人ではない。数万人単位でそのような人がいる。

 確かに、上海ほどではないが、この貧富の差は静岡ではあり得ないことだ。もちろん、地方に行けば「名士」と呼ばれる富裕層はいるが、1つの街に数十人という世界。残りの99.9%は、ほとんどが同じ幅の中で同じような生活を営んでいる。

 しかし、それ以上に感じるのが、「夢の格差」だ。バーで、ひょんなことで日本人なら誰でも知っている大物と知り合いになったりする。いわば、夢を実現した人々だ。

 しかし、そのバーで働いている人は、夢を追いかけながら、その日の生活のためにそこで汗を流している。

 要するに、成功した人と、成功したい人。こうした人たちの満足、欲望がねじれながら強烈に渦巻いている街。それが東京だ。そして、この「夢の格差」は、「金の格差」よりも凄まじく、また、深刻である。

- 僕は負けたくない -

 のどかな故郷から東京に戻るたびに、その思いを強くする。


-------------------------------------------------------
私や私の書籍を取り上げてくださっているHPやブログを紹介します。

本日のご紹介

カンタンExcel塾

私の『かんプロ』シリーズが、お勧め書籍として、5つ星で紹介されています
-------------------------------------------------------