タレント事務所
つい先日、今、飛ぶ鳥を落とす勢いの作家と会食の日取りを決めるメールをやり取りしているとき、タレント事務所の話になった。
その方の元には、多くのタレント事務所からオファーが来ているという。
実は、何を隠そう、私も、小さいながらも3つの事務所が興味を持ってくださっている。
悩んだ私は、ある著名な女流作家と、2人のタレントに相談した。
3人とも口を揃えて、「副業でテレビ活動をするなら、絶対に自分のマネージメントは自分自身、もしくは、自分でマネージメント事務所を興すべきだ」と言う。
「文化人は、最初から比較的悪くないギャラを提示されるが、その一方で、ギャラが上がらない、というデメリットがある。そうなると、事務所としては、頑張ればギャラが上がるタレントにどうしても注力しやすくなり、最初は良い関係を築いていても、1年もすると、「悪いけど、一人で収録に行ってきて」となる。
しかし、3割(某プロダクションなどは5割!)もマージンを抜かれる文化人が不満を持ち始め、結局は自分をマネージメントする会社を興そうとしてトラブルが起きる。
それなら、最初からどこにも所属しないほうがいい。」
と言うのだ。
確かに、今のタイミングでどこかにお世話になれば、そこそこ露出の高い仕事を取ってきてくれるだろう。
しかし、それで、未来永劫、専属マネージャーも付かないのに3割もマージンを抜かれてはたまらない。
そこで、ボクは、とりあえずはどこにも所属せずに頑張ることに決めた。
僭越ながら、知人の作家にその旨伝えたら、やはり、私同様の意見が多数、彼の元に寄せられているそうだ。
テレビが本業、本が副業なら、迷わずに事務所にお世話になるべきだが、本が本業、テレビが副業と考えている間は、自分でやれるところまで頑張るべきだと思う。
幸い、私は今、私をマネージメントしてくれるWeb制作の「オフィス不死鳥」の社員である。
「オフィス不死鳥」が窓口となってくれる間は、今のままで頑張ろうと思う。
別に、子どもではあるまいし、テレビ局に一人で行けないわけでもないし、有名人ではないので電車移動も苦にならない。
いずれにせよ、この数ヶ月で、「最近、あのタレントをよくテレビで見かけるな」とか、「露出が高いわりに納税額が低いな」という従来からの疑問は氷解するほど、芸能界の事情に精通することができた。
一般の会社では考えられない、いろいろな慣行がある。
それが芸能界でありタレント事務所である。
