振れ幅 = 初期値 + 最終値
10年も前の話になりますが、私の女友達が恋人からひどい暴力を受けていました。
私も含め、多くの友人が「別れたら」と言ったのですが、彼女はいつも・・・
「でも、優しいところもあるから」
突然、何の話を始めるのかと思うかもしれませんが、実は、この話には大切な真理が隠されています。
人間には「快」と「不快」という感情があります。
同様に、「喜」と「哀」という感情もあります。
すなわち、「光」と「陰」です。
さて、ここに優しい人がいます。
いつも、「70」の優しさで恋人や友人に接しています。
しかし、悲しいことに、私たち人間は「慣れ」の動物です。
ですから、いつの間にか、その「70」が当たり前になってしまいます。
これは、逆もまた真なりです。
ここに、この針が「不快」「哀」「陰」の方向にいつも「-100」を示している人がいるとします。
当然、そのような接し方をされると、私たちは不快になります。
哀しくなります。
ところが、「慣れ」の恐ろしさで、この「-100」もやがては当たり前になってしまうのです。
いえ、本当に恐ろしいのはここからです。
もし、この「-100」の人に「10」優しくされたらどうでしょう。
「-100」だった感情が、一気に「10」に振れますので、その振れ幅は「110」です。
すると、その人がとてつもなく優しい人に見えてしまうのです。
暴力男から逃げられない女性の心理は、まさしく、この振れ幅の「錯覚」にあります。
いつも怒っている人がちょっと優しくすると
「あの人は性根は優しいんだよ」
となります。
逆に、いつも優しい人がちょっと怒ると
「あの人は性根は短気なんじゃない?」
となります。
どちらも、振れ幅の「錯覚」に惑わされています。
大切なのは振れ幅ではありません。
あくまでも、日常的、恒常的な数値です。
「110」プラスの方向に振れても、初期値が「-100」なら、その人の優しさは「10」に過ぎないのです。
いつも「70」の優しさを持った人でも、時に、「-10」の怒りを表すこともあるでしょう。
しかし、このときの「-80」の振れ幅に意味はありません。
大切なことは、その人は「-10」しか怒っていないということです。
振れ幅 = 初期値 + 最終値
もしくは
振れ幅 = 初期値 - 最終値
しかし、人間の評価は「振れ幅」ではなく、あくまでも「初期値」もしくは「最終値」です。
このことに気付いていれば・・・
- 私たちの人生は負けないようにできています! -
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ちょうど10年前に、550万部という驚愕のセールスを記録した『脳内革命』
この『脳内革命』の編集者が、現在は社長となり、ひょんなことから、私が4年間書き溜めたエッセイを読んでくださいました。
社長は私に一言。
「大村さんのエッセイは心に響く。涙が出そうになる」
そして、同席していた社員に一言
「○○さん、大村さんに一冊書いていただきましょう」
社長の退席後に○○さんは言いました。
「弊社の社長が持ち込み原稿に反応するなんて、何年に一度もありませんよ」
そして、このたび完成した本が・・・
『人生は数式で考えるとうまくいく』(サンマーク出版)
10月に発売予定です。
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