昨日のブログに感想メールが来ました
昨日のブログに感想メールをいただきました。
ご本人の許可を得て、転載します。
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今週号のAERA、私も読みました。
私は2003年度に産業技術総合研究所(経済産業省)のバイオの研究所にいたわけですが、既にバイオの分野では、ITのみで構成される学術研究が非常に盛んです。この世界を、従来からの「Wet系」に対比させて「Dry系」と呼んでいて、既に大きなバイオ研究の環境です。
この分野では、既にノーベル賞級の研究のほとんどがこのDry系で行われています。つまり、他の人が研究して登録した遺伝子やたんぱく質の発現情報を、巨大なデータベースに登録し、そのデータの組み合わせで、新しい研究を行う、ということが普通なのですね。
おそらく、数年のうちには、間違いなくDry系だけの研究でノーベル賞が出てくるように思います。また、バイオ分野では、こういった遺伝子やたんぱく質の情報を網羅的に、大量にデータにする、ということが行われていて、かつ、この分野では、とったデータそのものが特許として認められることになっています。
特許というと、ついつい「権利を保護するもの」と思っていますが、それを第一義とした法律ではないのですね。日本でも米国でも、特許法の最初には「産業の振興」が主目的であることが必ず書いてあります。そして、そのために必要だから、という理由で、発明者の権利の保護がくっついている。そういうものなんですよね。だから、レアなバイオ情報データの特許化というのは、この流れに沿ったものなのです。
AERAの記事のお二方は、このような現状は、うっすらとしかわかっていない感じですが、大方の方向はあっていると思います。
