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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか(20)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第20話

エピソード3
学校が教えてくれたあの需給曲線は嘘だったのか?(4)

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 ここまで来たら、もはや「価値」の真の実態から顔をそむけることはできそうにない。「価値」と真剣に向かい合うときが来たようである。

 では、その「価値」についてさらに深く考察していくことにしよう。

 私は、『エピソード2』の最後で、次のような疑問を提示した。

 ブレッドとスカーフの生理的労働の量、すなわち「労働時間」だけを交換の基準としてしまってもいいのか? ブレッドがこねた小麦粉やスカーフの編んだマフラーの絹糸、すなわち「材料費」を無視して商品の「価値」を決めてしまっていいものだろうか?

 この点については、みなさんもご推察のとおり、商品の「価値」を考えるときに「材料費」を無視することはできない。

 それだけではない。たとえば、自動車を作るのであれば、材料費以外にも、工場の土地代、製造機器の購入代、減価償却費や水道光熱費などの諸経費がかかる。

 こうしたあらゆる経費に、『エピソード2』で紹介した生理的労働の量(労働時間)が加味されて、そのトータルが商品の「価値」になるわけだ。

 ちなみに、このトータルの費用を経済学では「生産費」と呼ぶが、以上のことから、厳密に定義すれば、商品の「価値」を決定するのものは「生産費」であることがわかる(*)。

 商品の価値 = 生産費

 もう一度繰り返すが、あくまでも商品の「価値」とは「生産費」のことである。したがって、「価値」は、このあと述べるようなさまざまな外的要因によって変動することはない。

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* 商品の「価値」の決定要因は、「抽象的人間労働(生理的労働=労働時間)」だけでなく、材料費や諸経費なども含んだ「生産費」であることを理解するのは非常に重要である。

 なぜなら、このカラクリこそが、労働者の賃金が生活費に消えてしまう資本主義のメカニズムの根幹となるからである。

 この点については、このエッセイの後半のエピソードで詳細に解説する。

⇒ 第21話へ

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コメント

生産費税もあったりして・・・

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