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トランプのババ抜きは先攻が有利!?(後編)

先攻:1/6(1巡目)+1/4(2巡目)+1/2(3巡目)=11/12
後攻:1/5(1巡目)+1/3(2巡目)+1/1(3巡目)=23/15

ふむ。
こうして見ても、やはり先攻がババを引く確率の方が小さいですね。
しかし、

「なるほど、ババ抜きは先攻が有利なのか」

と思ったあなた、よーく後攻のババを引く確率を見てください。
「15分の23」では、1より確率が大きくなってしまっています。
言うまでもなく、こんな確率はあり得ません。

すなわち、上の計算式はまったくもって間違いなのです。

では、どこで間違えてしまったのでしょうか?

こうした論理矛盾が発生した理由は、

「自分がカードを引く権利を得る確率を考慮していない」

です。

確かに、後攻は1巡目で5枚のカードから1枚しかないババを引いたら負けです。
この点に関しては確率は「5分の1」です。
しかし、後攻がカードを引くためには、

「先攻がババ以外のカードを引く」

という条件が満たされていなければなりません。

すなわち、この条件を無視した時点で、「5分の1」という数字には何の意味もなくなってしまうのです。

では、「先攻がババ以外のカードを引く」という条件を付け加えた上でもう一度考えてみましょう。

先攻がババ以外のカードを引く確率は「6分の5」です。
さらに、残った5枚のカードからババを引いてしまう確率は「5分の1」。

要するに、後攻が1巡目にババを引いて負ける確率は

「5/6×1/5」

で、先攻と同じく「6分の1」なのです。

これ以上の説明は必要ありませんね。では、正解です。

先攻:1/6(=1巡目)+5/6×4/5×1/4(1/6=2巡目)+5/6×4/5×3/4×2/3×1/2(1/6=3巡目)=3/6=1/2

後攻:5/6×1/5(1/6=1巡目)+5/6×4/5×3/4×1/3(1/6=2巡目)+5/6×4/5×3/4×2/3×1/2×1/1(1/6=3巡目)=3/6=1/2

ということで、ババ抜きで先攻が有利も後攻が不利もありません。
囲碁でもあるまいし、勘で決着が付くような勝負に、どちらが有利もないのはしごく当然のことです。

もし時間があったら、実際に2人で6枚のカードで100回、ババ抜きをしてみてください。

先攻の勝率も後攻の勝率も、50%に近い数字になるはずです。

丁半博打もそうですが、結構、こうした賭け事で、「どちらかが有利」と勘違いしている人は少なくないようですね。

こんな話も、また機会があったら取り上げます!


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