「篤」が「あつし」に変わるまで(35)
主要登場人物・団体
●僕・・・この物語の主人公。わたくし、大村あつしのこと。
●エーアイ出版・・・僕がデビューを果たした出版社。もちろん実在する。
Episode 35
- 二重の幸運 -
「自分の会社にジャッキー・チェンの映画のタイトルを付けるなんて。この人『も』相当なジャッキー・チェンのファンに違いない」
その瞬間、それまでは気にも留めていなかった企画書がその人には無性に気になる存在となった。
「ジャッキー・チェンのファンがどんなことを考えたんだろう」
「ん?『Excelマクロで作る販売管理』? 普通、販売管理を作るならAccessでしょう?」
「でも待てよ。ExcelもVBAを積んで、マクロも進化しているはずだ。もし本当にそんなことが可能なら、これは画期的な本になるぞ」
「だけど・・・。可能かどうか、この企画書だけでは保証はない」
「いや。この人は『例外』だ!『素人』とはいえ、ここにすでに完成した原稿があるじゃないか!」
そう。
むかしむかし、品川出版の福島社長に騙されて原稿を完成させてしまったあの不運がこの瞬間幸運に転じたのだ。
そして、原稿を持ち込んでから3週間後、いくたびもの会議をパスしてついに僕は吉報をもらうこととなる。
「大村さん、例の企画、会議を通りました。出版させていただきます」
95年11月に原稿を完成させてから、実に7ヵ月後のことであった。
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「大村あつしとマイミクになってもいいよ♪」という方は・・・
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