必見、爆笑、号泣「M-1グランプリ2007完全版」
これは、すべての人に見て欲しい。
Disc1は、テレビの放映からCMをカットしたもの。
もちろん、爆笑、間違いなし。
それよりも、必見は、Disc2のドキュメンタリーだ。
なにが凄いって、優勝者はサンドウィッチマンなのだから、彼らの姿を追っていなければならないのに、彼らの映像は、前半は、まったくない。
逆に、それが凄い。
貞子が登場しないからこそ、『リング』は、リアリティに富んだ上質なホラー小説となった。
それと同じである。
カメラがサンドウィッチマンを記録していない。
追われている優勝候補たちも、サンドウィッチマンのことなど気にも掛けていない。
逆に、そこにリアリティを感じる。
過去のことはわからないが、少なくとも、昨年のM-1は、真剣勝負、ガチンコだったことが、サンドウィッチマンが登場しないことで、はからずしも証明されているのだ。
そのサンドウィッチマンをやっとカメラが捕らえたのは、放送当日の敗者復活戦のとき。
しかし、このときも、カメラは、オリラジ、麒麟、スピードワゴンなどを追っており、サンドの映像はほとんど残っていない。
決勝に残った8組も、この時点では、サンドのことはまったく意識していない。
しかし、カメラは歴史的な瞬間を捉えていた。
敗者復活の勝者が
「エントリーナンバー、4201、サンドウィッチマン」
と告げられたとき、伊達さんが、自分のエントリーナンバーを確認している姿を、ばっちりと捉えていたのだ。
これは、貴重な映像だ。
今後、サンドがお笑い界でさらにのし上がっていったとき、そのすべての始まりの映像として、これは後世に語りつがられるであろう
そして、敗者復活がサンドと決まった瞬間、テレビ朝日にいた出演者に動揺が広がる様子は、見ていて鳥肌ものだ。
彼らは、オリラジか麒麟、スピードワゴンが勝ち上がってくると信じて疑わなかったはずだ。
そして、オリラジや麒麟、スピードワゴンなら、「戦い方」がわかっている。
しかし、この3組を負かして勝ち上がったのは、サンドウィッチマンだった。
真っ先に、トータルテンボスから笑顔が消え、あわただしく、再びネタの練習を始める。
後に、トータルテンボスは、「敗者復活でサンドウィッチマンが勝ち上がってきたらイヤだと思っていた」と語っているが、それがリップサービスではないことを、舞台裏のカメラはしっかりと捉えていた。
そして、この時点では、まだ余裕をかましていたキングコング。
自分達が一位通過で、そのまま優勝と信じて疑っていなかった彼らが、サンドが自分たちの得点を上回り、一位通過を決めた瞬間、その顔からは笑みが消え、凍りつく。
「僕らより面白い・・・」
そんな、呆然とした表情も、舞台裏のカメラはしっかりと捉えている。
これは、数年に一度の、奇跡のドキュメンタリーだ。
このDVDを見ずして、M-1を、そして、お笑いを語って欲しくないとさえ感じる。
「あるある、ブリッジ(※)」の芸人しか見ていない人は、このDVDを見て初めて、「真のお笑い」を知ることになるだろう
そして、なによりも感動的なのは、敗者復活で敗れた芸人達が、そのまま大井競馬場に残り、サンドの優勝を見た瞬間である。
オリラジなど、感動のあまり、瞳をうるませている。
このDVDは、ボクの永遠の宝物だ。
※いかにも日常生活にありそうなネタを決め台詞でつなぎながら(ブリッジ)披露していく芸人
