今回、初めて、「ルビ落ち校正」を体験しました。
といっても、みなさん、意味がわからないと思いますが、漢字にふる「ふりがな」のことを「ルビ」と呼びます。
そして、ここは書き手によって違うと思いますが、Wordの機能を使って自分でルビをふっても、Word文書は一旦、素のテキストに変換され、MacのDTPソフトで組版処理が行われます。
だから、ボクの場合は、難しい字だなと思ったら
「唇の辺(ほとり)」
のように()でよみをくくって、編集者にその旨伝えます。
ただ、ゆくゆくは、DTPソフトで組む作業が発生する字であることは間違いありません。
いわゆる、なにもしなくていい「流し込み」とは違うのです。
そこで、ルビの振られた漢字を一旦、取り除いて(僕の場合は後ろに()が付いた漢字)、それを流し込むと、「ルビなしゲラ」が出来上がります。
そして、そのあと、編集者が、ルビ付きで漢字を復活するように指示を出して、それで初校ゲラとなるのですが、さまざまな事情とミスコミで、「ルビなしゲラ」がボクの元に来てしまいました。
そうとは知らず、ゲラチェックをしていたのですが、とにかく、所々、漢字が飛んでいて、読みにくい事この上ありません。
そして、途中で、「これは、ルビ付きの漢字はみんな飛んでいるのではないか」と気付き、元原稿と比較したら、案の定、そのとおりでした。
これでは、無意味な校正を一度、余計にやらされると思ったときには3分の1以上、校正が終わっており、それでも、担当者に「どうしたらいいですか?」と聞いたのですが、
「ルビなし校正」でお願いします
とのお返事。
専門用語として聞いたことはありましたが、まさか、自分が「ルビなし校正」を体験する事になるとは(^_^;)
通常、校正は3回が目処で、2回で終わることもあれば、「念校」といって4回することもありますが、今回の校正は、そもそも最初から未完成なわけですから「ゼロ校」です。
これで、もし4校までするよなことになったら、人生初の、ゲラの5回チェックを体験する事になります。
この精神的な疲労度は、本の執筆の経験のある方ならお分かりだと思いますが、人間の持ちうる集中力と継続力の限界を超えたものになるでしょう。
まぁ、何事も経験です。
まだまだ、ゲラチェック、頑張りますよ!
⇒ 『エブリ リトル シング』